昨日の記事に対して予想以上の反響がありましたので、本日も、僕が高校でサッカー部に所属していた頃に経験した、本当にあった怖い話Part2をお届けしたいと思います。
他校と練習試合を行ったときのこと。サッカーの試合には、審判として主審1名と副審(旧ラインズマン)2名が必要で、そのときは副審が一人足りなかったため、Bチーム(私はウマイ方のAチーム^^v)から副審ができる選手を呼んできてくれと、大先生から直々に重大なミッションを承りました。
え?誰がって?
お待たせしました、我らが森田選手の登場です。勘の良い方は、既に嫌な予感がしているのではないでしょうか?
さすがです。その通りですが、しばしの間お付き合いください。
「お任せください!」 と元気良く返事をして、Bチームのメンバーがいる隣のグラウンドまで走っていき、到着すると、こちらは既に試合が開始されていました。
「え〜っと、誰か副審ができるやつは…」と、はじめは職務をまっとうしていたのですが、不覚にも試合を見入ってしまいました。
まさか、冗談だろ?
そう思われるでしょうが、これがまたそれはそれはとても魅力的な試合を繰り広げているのです。マンモス校のサッカー部となると、誠に失礼ながらお世辞にも上手とは言えない選手も一定数いらっしゃいます。
例えば、ゴール前の緊迫した場面でシュートを打とうと、思いっきり足を振り上げて、空振りされます。
そして、その空振りした足が勢いよく、相手選手の股間をトゥーキックするのです。
いや、もうこれはツッコまない方が失礼に当たります。
しかし、みんな真面目にやっているので、絶対に笑ってはいけないと我慢します。
「くっ、これはツラい。他のみんなはいったいどんな顔して見ているんだ?」
そう思い、隣にいた部員の顔を覗き込んだところ、鼻の穴をピクピク動かして耐えていました。
ぐ…、ぐはぁ!
「いや!どっちのボール蹴ってんねん!!!」
渾身のツッコミが炸裂しました。
そのときです。
「ムォルルルルルィツァ(森田)ーーー!!!」
雷が落ちたのかと思いました。
「お前のせいで試合がはじまんねぇんだよ!!!」
「あ、死んだ。父さん。」
ツカツカツカ、大先生が僕に近づいてきたところで、記憶が途切れます。
完。
そして、気がついたときには、鼻にティッシュを詰めている自分がそこにありました(このシーン、デジャブですか?)。
さて、プレゼンやコミュニケーションのスキルを教える僕がなぜそんなことを書き出したのかというと、そうです。人間は、人の話の80%は聞いていないのです。先生、それが人間なんです。どんなにプレゼンが上手くなっても、こちらの言うことを100%理解してくれる、なんてあり得ないのです。相手の理解力が悪いわけでもなく、自分の伝え方が悪いわけでもなく、そーゆーものなんです。すべては伝わらないんです。話を聞いてもらうときは、「みんな人の話を聞いていない」と理解することからスタートしましょう。まあ、怖くてそんなこと、言えるはずもありませんが。笑
先生、あの時は本当に本当に、ごめんなさい。
教える・売ることが職業の人たちへ、科学的根拠に基づいて人の心を掴む方法を伝授します。