目次
人生はアウトプットで変わる
インプットとアウトプットの黄金比
断言します。圧倒的に結果を出し続けている人は、インプットよりアウトプットを重視しています。インプットは「脳内世界」が変化するだけ、アウトプットして初めて「現実世界」を変えることができます。人生はアウトプットで変わるのです。自分なりに努力しているつもりなのに、なかなか成果に結びつかない。そんなときは、インプットとアウトプットの比率を見直すチャンスです。インプットとアウトプットは車の両輪のようなもので、バランスが悪いと前に進むことができません。次の式は、物事の価値を測る公式です。
Value(価値)=Output(出力)/Input(入力)
インプットに対して得られるアウトプットが多いほど価値が高くなることを示しています。企業の利益率を示す指標「ROI」も同様の計算式により求められます。なお、あらゆる学習において、「Input:Output=3:7」が理想とされています。スキルアップのスピードを重要視するのであれば、アウトプットを中心に据えることを意識しましょう。
アウトプットが前提の逆算思考
私たちの脳は、情報を入れ込むより使う方が、深く記憶に残ります。何かを目にしたり、読んだり、聞いたりしたとき、常に「何かに使えないか?」というアウトプットを前提にして頭の中に仮置きしましょう。アウトプットの必要性が明確になっているほど、吸収力が増すように脳はデザインされています。絵を描こうと決めてから対象を観察するのと、普段それほど意識的に見ていない対象を思い出すのとでは、対象物におけるインプットの量、深さ、理解の度合いはまるで異なります。つまり、アウトプットを真剣にしようとすればするほど、インプットの質は高まっていくのです。優秀な人材ほど物事の本質を見極める洞察力があります。会社が求めていること、自分の役割や果たすべき使命を的確に理解しています。なぜなら、彼らはアウトプットから逆算して現時点で何をすべきかを常に考えているからです。
ヒト・モノ・カネ・情報が寄ってくる
自分がどんな情報に関心があるのかを示すことで、関連情報が入ってきやすくなります。いつも耳寄りな情報を提供してくれる人がいれば、自分も何か情報をキャッチした際、「そうだ、あの人にも教えてあげよう」となるはずです。つまり、アウトプットする人には、情報が集まってくるのです。情報が集まってきたら、またそれを別の場所でアウトプットする。すると、さらに情報が集まります。そして、情報を持っている人の周りにはその情報を求めて多くの人が集まり、さらに質の高い情報を仕入れることができ信頼に繋がります。そんな好循環を生み出していきましょう。
シンプルなアウトプットが複雑な問題を乗り越える力になる
文章に言語化する
「仕事がデキる」と言われる人は言語化が上手です。目標達成に向かって最短距離を走るためには、まず頭で考えたことを文字に起こすことからスタートです。たとえ良いアイデアが浮かんでも文章にできなければ、そのアイデアを自分で企画書にして提出することはできません。戦略的な文章から人間味のある文章まで、ひたすらアウトプットを繰り返しましょう。
感情を見える化する
近頃はSNSや匿名掲示板などで、内なる感情の矛先が「陰」になりがちですが、もっとリアルな場面で表現しましょう。すると、自分のことも相手のことも好きになり、生きることが楽になります。より余裕のある人間へ成長できるでしょう。また、感情や気持ちを上手く伝えるコツは、イメージを具体的に見える化することです。イメージはクリエイティブな人生の源です。妄想を突き詰めて合理化すると、それが現実になり作品や商品になるかもしれません。
発言を習慣化する
きちんと発言できれば、企画をプレゼンして、望ましい結果を手繰り寄せることができます。発言力があると、必然的に「意見や結果をたくさん捻出する人」として周りから認識されます。たとえ間違った発言をしてしまったとしても、トライアンドエラーを繰り返す姿勢は高く評価されるでしょう。学校では教えてくれませんが、デキる社会人になるために、学生のうちから習慣化しておくことをお勧めします。
意外にもやることはシンプルと感じたのではないでしょうか。しかしながら、シンプルなことは当たり前すぎて忘れがちです。根本的な基礎となる土台を築くことによって、高い次元の物事に挑戦する力が育まれます。社会に出るまでこれらの経験が足りなかった人は、第二の人生や心機一転するときに伸び悩む恐れがあります。なお、練習の場をお求めの方は、会員制コミュニティ「Presentation Mania(通称:プレマニ)」をぜひご活用ください^^
インプットは自己満足であり、アウトプットは自己成長である
なぜアウトプットできないのか
ところで、これほどまでアウトプットが重要であるにもかかわらず、なぜ、多くの人はインプットにばかり注力してしまうのでしょうか? 答えは単純明快です。インプットの方が断然「楽(ラク)」だからです。インプットは具体的な行動を伴わないため、失敗のリスクがありません。恥をかく心配もゼロです。それでいてなんとなく前に進んでいる気がするため、自己満足に陥りやすいのです。しかしながら、学位や資格は「足の裏の米粒」と揶揄されるように、取っても食えません。資格難民、セミナージプシー、ノウハウコレクター、物知り博士、情報メタボ、口だけの人…。これらは全て「インプット病」の患者に等しく、実際は文字通り1ミリも変化していません。生徒はどれだけ熱心に勉強しても、優等生になるだけです。その延長線上に自分が先生になるという未来は断じてありません。教える側と教わる側は別世界です。初めは不慣れで批判されるかもしれません。不細工で馬鹿にされることもあるでしょう。でも、だからこそ、必死になって加速度的に成長することができるのです。
少年老い易く学成り難し
「もうちょっと知識をつけてから」「今はまだそのタイミングじゃない」、そう言っているうちは何も成し遂げられません。理想の完成形を追い求めて勉強ばかりしている人は、今は誰も見向きもしないが毎日ブログを書き続けている人と比べ、圧倒的に遅れをとっていることを自覚してください。延々と準備をするくらいなら、失敗して謝る方がよっぽどマシです。「情報が少なくて判断できない」は思考停止状態であり、言い訳になりません。間違いなく言えることは、仕事とはアウトプットであるということです。時間は有限です。マハトマ・ガンジーが残したとされる「明日死ぬかのように生きよ、永遠に生きるかのように学べ」という名言がありますが、一言で言えば「アウトプットせよ」です。今「ないもの」を嘆くのでなく、既に「あるもの」でベストを尽くしましょう。
教える・売ることが職業の人たちへ、科学的根拠に基づいて人の心を掴む方法を伝授します。